私は結婚するまでの間、スナックで働いていました。夜の仕事ということもあり不規則な生活で、まさに昼と夜が逆転している生活を送っていました。水商売を始めたころは私もまだ若かったので、二日酔いもなければ、身体に異常をきたすこともありませんでした。しかし、数年、毎日お酒を飲む生活を続けていると二日酔いになることもちらほらと出てきました。体力が落ちたこともありますが、強いストレスを感じるようになりました。25歳を過ぎたあたりから、前日の記憶をなくすようになり危機感を覚えました。それまでは、昨日のことは覚えていない、というような話を信じられないという思いで聞いていたのですが、実際に自分が経験してみてこういうことなのかと実感しました。覚えていなくても言われるとそういえば、と思い出すこともあるのですが、まったく覚えていないこともあります。週のうち、5日間は仕事で朝方になって睡眠をとるという生活を続けていたので、結婚してからも、普通の人が寝る時間にはなかなか眠たくならず生活を元に戻すのにとても苦労しました。ホステスというのは女性の仕事なわけですが、ホステスをしている人が全員こういった昼夜逆転の生活をしているわけでもないのです。中にはお店が終わればすぐに家に帰って、普通に朝起きて、という規則的な生活を送れている人もいます。しかし、お店に種類によって閉店時間が異なりますし、キャバクラなどで働いている場合は朝方までが営業時間だったりするのでなかなか難しいことだと思います。私の場合は、お店の閉店時間は12時とかなり早かったにも関わらず、そのあとにまだ飲みに行ったり遊びに出かけたりしていたので、昼夜逆転してしまったのです。